痛い ほうが 効く? 施術 や もみ方 は どのくらいがいいのか?

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痛い くらいの方が 効く から!

こんにちは。リラクゼーション ねこのて です。

冒頭のセリフ、よく言われる言葉シリーズのひとつです。「強く揉む」「痛いくらい押す」ことを求められることが多々ありました。また、「多少の痛いのは我慢した方がいいんでしょう?」と聞かれることもあります。

実際、テレビでなどでボキボキ整体や足つぼなどの「痛い施術」をよく見るので、そういうのが普通で、その後すっきりするのでは?と思ってしまいますよね?(おそらくテレビのは多少大げさにやっているものではないかと思いますが…)

痛みの感じ方は人それぞれですし、好みも別ですので、同じ刺激に対して「痛い」という表現でも「痛気持ちいい」から「死ぬほど痛い!」までいろいろあると思います。なので「痛い」という言葉だけで施術の善し悪しは決められないと思います。

また、マッサージやリハビリ、リラクゼーションや整体などの関連職種の中には様々な手技手法があり、それぞれ理論を持って実施していますので、一概にこういう施術が良いとか良くないとかは言えないと思います。

上記のことをふまえあくまで当店として、私個人としての考えではありますが結論から言うと施術を受ける人が「痛気持ちいい」以上に痛い、つらいと感じると施術に関してはオススメはできません。当店ではそのような施術はしない方針としていますし、痛いのを我慢することは逆効果になると考えています。

今回はその理由について、痛いと感じた時に身体に起こる現象から考えてみたいと思います。

痛い 時の筋肉の反応 その1 防御的な反応

痛い!と思った時、全身に力が入ったことはありませんか?

痛み刺激を受けたとき、人は防御的な反応として筋肉を収縮させます。防御性収縮などとも呼ばれるようです。

それはほぼ無意識的なものですので、我慢しようとしても筋肉は収縮し緊張してしまうしくみになっています。

痛い 時の筋肉の反応 その2 伸張反射

「痛い時」とは少しずれますが、例えばボキボキ整体のように勢いよく関節を動かすとき、動かした方向と反対側にある筋肉は引き伸ばされることになります。(関節の運動と筋肉の動きについて詳しくは筋肉のしくみについての記事をご参照ください)

筋肉とは?~筋肉のしくみ、働きかたについて知る~
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筋肉には急に引き延ばされると、逆に縮むという反射があります(伸張反射)。

最近では検査をすることが減りましたが、脚気の検査として、膝のお皿の下にある膝蓋腱を叩くと膝が伸びる反応が出る、というものがありますね。それが伸張反射です。叩いたことによって一瞬筋肉が引き伸ばされ、引き伸ばされた筋肉が反射で縮む時に膝が伸びる反応をします。

それと同じで、急に関節を動かされると、多少なりとも筋肉は縮もうとする反応をすることになります。

また、痛い足つぼ施術などで急に患部を押した時も、筋肉は押されたことで多少引き伸ばされますので、引き伸ばされた分戻ろうと働くことが考えられます。

「痛い」というよりは急な刺激や強い刺激により筋肉が引き延ばされると逆に収縮が起こる、と考えられます。反射なのでこれも無意識的に起こってしまう現象となります。

 

痛い 時の筋肉の反応 その3 精神的緊張

その1と似ていますが、「痛み」に対して精神的な緊張が起こります。

誰もが経験されていると思いますが、一度痛い思いやそれに近い思いをしたら、人はその後もその刺激に対して不安になり身構えますよね。特に痛みに対する耐性が低い人は顕著にみられるように思います。

精神的に緊張すると、無意識に筋肉も緊張するようになっています。

痛い 施術 をオススメしない理由 その1 効果が弱い・悪化する場合もある

さて、身体の筋肉に起こる主な反応を3つ挙げましたが、どれも痛いもしくは急な刺激に対し筋肉は収縮し緊張する状態になると考えられます。

では筋肉が収縮、緊張するとどうなるのか。前に「こり」や「ハリ」の記事でも書いていますが、身体の痛みや疲れ、つらさは筋肉の緊張が原因となっています。緊張し正常に動かなくなっていることが原因であるのに、さらに緊張を強めることは避けたいところです。筋肉の不要な収縮を抑え、緩めるように働きかけることが基本となります。下手をすると余計に痛みを増強させることにもならないと考えられます。

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痛い 施術 をオススメしない理由 その2ゆっくりとした施術に意味がある

痛い施術をオススメしない、というよりは、ゆっくりとした施術を行う理由になります。

筋肉は引き延ばされると、緩んでいくしくみを持っています(ゴルジ腱反射)。さっき言っていることと逆じゃないか!と思われると思いますが、そう、逆です。その二つの機能を使って筋肉は自分自身を守っています。専門用語や細かい説明は難しいので用語は気にせず簡単に説明したいと思います。

筋肉は急に引き延ばされたときに縮む反射があることを説明しました(伸張反射)。これは筋肉の中にある感覚器官が急な引き延ばしを察知し、伸長を防ぐことで筋肉が傷む事を避けるためにあります。

一方、筋肉と骨のつながるところ、「腱」の中にある感覚器官は引き延ばされたことを察知すると、断裂を防ぐために筋肉に緩む命令を出す仕組みになっています。ですのでゆっくりとした伸ばす刺激に対しては逆に緩むという選択をする仕組みになっているのです。

ストレッチはもちろん筋肉を伸ばすために行いますし、リラクゼーションの時も、圧をかけると筋肉は引き延ばされますから、ゆっくりとした施術は筋肉の弛緩を促すことになると考えます。

このことから当店のリラクゼーションはゆっくりとした適度な強さの施術を行うように心がけています。「このくらいかな?」「ああ、それなら伸びられるよ!」というところを筋肉と会話をしながら探っていくイメージですね(笑)

痛い 施術 をオススメしない理由 その3事故の可能性

3つ目の理由として、これもすべての痛い施術に当てはまるわけではありませんが、事故の危険性が高いことにあります。

リハビリの仕事をしてきた中でも、事故というものは時折起こるものでした。どんなベテランでも人の身体に触れる以上、絶対ないとは言い切れないものです。ですので、資格を持ち長い間臨床の経験をしてきた周りのプロ達も、やはり人の身体を触るのは怖いものと言います。身体のことについて知っているからこそ怖いと知っているとも言えますね。

リハビリだけでなく、マッサージ、はりきゅう、整体、リラクゼーションの分野でも実際に多くの事故が報告されているようです。

どの分野の施術も、本来は人を治したり癒したりするための行為なのですが、その行為は同時に危険も伴う可能性があることを、施術を受けるみなさまにも知っていていただきたいと考えます。

参考

消費者事故対策に関する行政評価・監視-医業類似行為等による事故の対策を中心として-
総務省HP(国立国会図書館インターネット資料収集保存事業) PDF

https://www.soumu.go.jp/main_content/000717043.pdf

 

 

どんな事故が考えられるか

では具体的にどんな事故が起こりうるのでしょう?

①骨や関節、筋肉、神経には構造的に強い部分、弱い部分があり、加減を間違うと骨折だけでなく関節の脱臼、筋・腱・靭帯などの断裂、神経の損傷などを起こす可能性があり、最悪一生の障害が残ったり生命にかかわることもあります。

②加減を知っていても、例えば加齢や寝たきり、基礎疾患、服薬などの影響により骨がもろくなるという原因で普通よりもごく弱い力での施術でも①の事故が起こりえます。

身体の状態や現在かかっている病気によっては、取ってはいけない肢位(体制や姿勢、関節の動かし方のことです)があります。関節にかかる負荷も制限されていることがあります。整形外科手術を受けた方、リウマチのあるかたなどは注意が必要です。

④運動をする場合は、心疾患や糖尿病のある方などは負荷量に注意が必要です。病状の悪化、低血糖を起こす危険性などがあります。

急性の炎症や、心疾患など循環器系の疾患がある場合、血管の疾患(深部静脈血栓症、静脈瘤など)、悪性腫瘍などのある方はリンパマッサージその他マッサージやもみほぐし等を行うことが禁忌とされていることがあります。状態の悪化につながりますので十分注意が必要です。

上記のほかにも注意すべ疾患や、妊娠の有無や体調の状態によっても気を付けたほうが良いことなどがあります。基礎疾患や怪我、体調の異変のある方については、あらかじめ担当医に相談したうえ、施術者にも伝えておくことが重要です。

強い力での施術や刺激は、そうでなくても十分起こりうる事故の可能性を高めるものだと思います。きちんとした知識を持って慎重に行っていかなければならないものだと考えています。

まとめ

・「痛い」とき、人の筋肉は収縮し緊張するしくみになっている。身体の疲れやつらさをとるには緊張を緩めなければならないので、逆効果になる可能性が高い。

・ゆっくりとした刺激に対して、筋肉は緩むしくみになっている。

・強い力での施術により事故の可能性が高まる。

 

繰り返すようですがマッサージや整体、リラクゼーションなどの仕事をする方はそれぞれの手技があり、それぞれの理論を持っているはずので、ボキボキ整体や痛い施術がすべて悪いとは言えません。ですが、私個人としてはこれまで記述した理由から、痛みや急な刺激を伴う手技はあまり使いたくないと考えています。

ただ、冒頭でお話した通り痛みの感じ方は人それぞれです。中には「え、ちょっとしか触ってないのに?」という強さで痛いと感じる方もいますし、しっかりめに行っているつもりでも「物足りない」という方もいます。施術者からすると経験から予測はできても、相手と感覚を共有することはできません。大事なことは、どんな施設に通うとしてもそれを施術者にしっかり伝えることです。多くの施術者はのほうがありがたいと感じでいますので、我慢せずに伝えましょう。

それでも、中には「これが普通だから、我慢して!」という施術者がいるかもしれません…。過去の事故例を調べていた時に、そうして我慢した場合の事故もあるようでした。しっかり訴え、だめだと思ったら通うのをやめる。自分の身はしっかり自分で守りましょう。

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